私の席の背後にある書棚には、経営、マーケティング、クリエイティブ、仕事術など、
私がこれまで読んだ書籍がずらりと並んでいます。
そんな中から毎回1冊、読めば確実にあなたの血となり骨となり、
さらには武器にもなるであろう本をご紹介します。
記念すべき第1回目に取り上げるのは、こちら――
マイケル・マスターソン著『大富豪の起業術』(小川忠洋監訳、ダイレクト出版、2016年)
ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)の
世界で屈指の実績を誇るスーパー起業家によるDRM起業術の名著です。
起業をお考えの方が必読なのは言うまでもありませんが、
起業に興味のない方にもぜひ読んでもらいたい1冊です。
原題“Ready,Fire,Aim”を日本語に訳せば「構え、撃て、狙え」。
ビジネスという銃弾飛び交う戦場のなかで生き残るためには、
狙ってから撃つのではなく構えたら素早く撃つ。
まず撃ち、それから狙う――。
この例にピンときた方もいらっしゃることでしょう。
本書は事業規模により企業を4つの成長ステージに分け、
各ステージにおける課題と機会を明確にし、
それに対して効果が証明されている戦略や手法がいくつも紹介されていきます。
そこに通底するのが「構え、撃て、狙え」のエッセンスであり、
それはまさに、仮説と検証のサイクルを猛烈な速度でまわし、
最速での目標達成することを目指すDRMの活動そのものといえます。
その意味で本書は、起業家のみならず、
DRMに携わる方すべてにとって必読の書といえるのです
。
500ページ近い大作ですが、読みだすと止まらなくなるはずです。
そして、読み終わった段階で「構え」が終わり、
まさに撃とうと心を躍らせているご自身に気づかれることでしょう。
それだけでも読んだ価値ありです。
撃て!